ある小学校はこの度、通学に使うカバンはランドセルでなくてもよいとする手紙を全校児童の保護者とある幼稚園の園児の保護者らに配布しました。
「ランドセルの使用は法律などで決まった義務ではなく慣習となっております。高価であることや、重量による体への負担などを考慮しましょう」
といった内容の手紙を出したとのことです。
「慣習的にランドセルを購入し使用するご家庭は多いと思いますが、実はランドセルでなければならないと決まっているわけではありません」
手紙では、小さな体に背負うことで心身に悪影響が出る「ランドセル症候群」や、高額であることの懸念を指摘。通学カバンはランドセルでなくても軽く丈夫なものであれば良いとしています。
ランドセルの使用は各学校の判断に任されています。
この手紙を出す以前からランドセルを義務としていませんでしたが、現在も児童のほぼ全員がランドセルで登校しているとのこと。
以前から児童のほぼ全員がランドセルを使うことに疑問を抱いていました。「周りと同じものが良い」という気持ちもあると推測しますが、「さまざまな選択肢を受け入れる社会になり、子どもたちには自ら選択する力を持ってほしい」と期待しています。ランドセルが負担となっている家庭の状況なども考慮し、他校の校長とも協議した上で手紙を出すことを決定したそうです。
2月に開催した入学説明会でも再度説明が行われました。児童の祖父母から特に好意的な反応があったとのことです。
保護者からはありがたいとの声が寄せられていますが、子どもが欲しがるならランドセルを購入するという声も届いているそうです。